数あるお笑い芸人の中でも、特に「真空ジェシカ」が好きだ。
なぜ、「真空ジェシカ」が特に好きかというと、昨年のM-1の中で一気にファンになったからだ。
決勝の10組のなかで、ネタの内容をいちばん覚えているのはこのコンビ。
はじめのつかみからぐっと持っていかれて、ネタが終わったあとに
「うわ、好きだわ」
と思わずつぶやいてしまったほど。
まったく好きではなかったのに、良い意味で裏切られた。
あ、好きだ…ってなっちゃった。
今まで真空ジェシカのネタは、ほんとうに申し訳ないけど「よくわからない」という印象が強かった。
今は好きだから、こんなことを言うのも本当に申し訳ないのだが…
いつも真空ジェシカのネタが始まると、ちょっとスマホをいじってましたごめんなさい。
でも昨年のネタは、はじめのつかみからいつもと違っていた。
※以下抜粋
ちなみに、金髪マッシュルームカットのほうが、ツッコミの「ガク」、セミロングで髭がはえているほうが、ボケの「川北」。
川北:今一番求められてるのって、商店街のロケだなと思って
ガク:確かにね、商店街のロケは、今一番求められてるね
川北:いや、今一番求められてるのは子育て支援だろ、お前がちゃんと否定しろ、こういう時は
ガク:……。
というつかみから始まるわけですよ。
そのつかみで、私のハートはがっつりとつかまれた。
このときのわたしの心情をそのままあらわすと、
えええぇぇぇぇぇへへへへぇぇぇ!!???wwwwwww
というカンジ。
え、どうした真空ジェシカ!?いつもと違うぞ!!面白いぞ!
という感想だった。
ボケの川北が、まともなことを言っている!これだけでものすごく面白かったのだ。
小学生男子がふざけていると「まーたやってるよ」という遠い目で見てしまうわたしなのだが、テレビの中の川北はいつもこんな印象。
その川北がそんなまともなことを言うなんて!?という面白さが、私にぐっと刺さったのだ。
偏見も含めて言うが、真空ジェシカには「お笑いを分かっている人には面白い」という独特のポジションにいる印象がある。
ちなみにそこには「トムブラウン」もいたりする。
いつもなら理解できない「真空ジェシカの笑い」についていけた気がして、それもすごく嬉しかった。
途中のネタも、お笑い通では決してないわたしにも理解できた。面白くて画面から離れられなかった。
もっと見たい!と気持ちが前のめりになった。
それなのに、真空ジェシカらしさみたいなのはちゃんと残ってる!すごい!!なんて驚きもあったりして。
M-1優勝に向けたネタ作りって、最高の作品に仕上げるためにきっとものすごい労力と時間が使われている。
考えて考えて考え抜いて、一部を削って、なんならはじめから作り直したりなんかして。
さいごのさいごに「コレだ…!!」って最高のネタに仕上げていく…んだと思うきっと。
MC今田さんが番組の最後に叫ぶ「優勝は●●~!!」ワーッという、華やかで輝かしいあの瞬間のために!
その優勝のために、コンビの”らしさ”みたいなのを残すか、それともまったく新しくしていくかって、大きな選択だと思う。
真空ジェシカはずっとその「らしさ」みたいなのを守ってネタを作ってきたんじゃないかな。
わたしはそのらしさがちょっぴり苦手だったんだけど、2024年は違った。
真空ジェシカらしさは、しっかり残しつつも、新しさももってきたのよ。
だからシビれた。
それから、ツッコミのガクが「小説新潮」(新潮社)にてエッセイを綴っているのをたまたま見つけて、それも面白くてさらに好きになった。
性癖に関しての記事だったけど、性癖にもいろいろあるんだな~なんて興味深かったし、ガクの見ている世界をもうちょっとだけ知りたい…なんてことも思ったのだ。
まるで真空ジェシカのことを好きになるように神様が仕向けたのか…どうかはわからないけど。
そんな感じで真空ジェシカがグッと好きになったのでした。



