以前こんな記事を書きました。
ちょっぴり過激な内容で、驚いた方や気分を暗くさせてしまった方もいるかと思われます。
本当にすみません。
今まで父にはなぜか自分の気持ちを話すことができませんでした。
父が怖くてというより、自分の気持ちを伝えるのがなぜか怖くて辛くて…。
でも今年の2021年6月20日の日曜日。
手紙で父に
「子どもの頃は本当につらかった」
「心からあやまってほしい」
と伝えました。
その経緯と内容について、記録としても自分の気持ちの整理としても、今回書いていきたいと思います。
なぜ父の日に自分の辛かった気持ちを伝えたのか
昨年と今年も母の日には、母に感謝の手紙を送りました。
自分が母になって、母からしてもらったことで今の楽しい自分があるんだなって心から思えたからです。
なんでも肯定してくれたし、何気ないことでも褒めてくれていつでも味方でいてくれた母。
お洋服なんかは自分で買えるし、手紙のほうが喜ぶかなってことで。
実際めちゃめちゃ喜んでくれましたしね。
そこでそんな喜んでいる母の姿を見た父が「いいなお父さんも手紙ほしいな」と言ったことを母から聞きまして。
父のことは思い出すと、つらかったことばかりだし、今でも憎いと思うときがあります。
正直感謝を伝えたいとはとても思えなかったんですよね。
そのときふと、もう手紙で伝えてしまおうと思えたんです。
今までは父の暴言やお酒を飲むときの発言に対して、
「お酒を飲むときつくなるからあまり言わないようにして」
みたいな、かなーーーりオブラートに包んだ言い方しかできなかったんですよね。
なぜか。
怖かったんです。
父がというより、自分が辛かった&怖かったことに向き合う、それを言葉にして伝えるということが。
多分…子どもの頃にだいぶ辛かったからもう思い出したくない、
父に改めて向き合うのがしんどい(言い訳とか言いそうだし消耗したくなかった)、
今更そんな過去の話をしてどうなるの?とも思っていたし。
今はとても幸せだから、もう父にも過去にもどれにも触れたくないって…思ってたんですよね。
もうほっといてって感じで。
でも未だに過去のことは何回も何回も思い出すんですよ。
あのときこうすれば良かったんだろうなとか、過去に戻ったらこうしたら上手くいくんじゃないかとか。
未だに縛られているんですよね。
そして今後私も父も年を取ってこの話を今更しても、もっと辛くなる。
きっとお互い保守してしまって、和解は無理だろうなとも。
だったら、今話してしまおう。
もし自分の気持ちが理解してもらえなかったら、もう完全に離れてしまおうと思ったんです。
ということで手紙を書くことにしました。
父の日に送った手紙の内容
そのまま記載しますね。
お父さんへ。
手紙なんて何年ぶりだろうね。
父の日だからお父さんの良いところや好きなところを伝えるものだろうけど、今回は勇気を出して言おうと思う。
私、子どもの頃お父さんが怒鳴ったり、叩いたり、お母さんを殴ったりお酒を飲んでめちゃくちゃに暴言を吐くのが本当に嫌だった。
仕事で嫌なことがあると、お酒を飲んでお母さんや私や弟、妹に当たるのが本当に嫌だった。
私今でもずーっと心に残ってて、もし自分がこのまま過去にもどったらどう対応しようかって何度も何度も考える。
もっとお父さんの言葉を聞くべきだったか、私が勉強できて優秀だったらこんなにキレたりしなかったのかな。
家にあるお酒を思いっきり捨ててしまえば良かったのかなとか。
いっそのこと私がいなけりゃ(お父さんの中で本当の娘じゃないってのがずっと引っかかってたでしょ?)よかったのかな…って一か月に一回は毎度思うの。
私ね、本当に悲しくて辛かったの。
2階にいるとき、1階で怒鳴り声が聞こえてきたら「またか…また私がしずめなきゃ」って毎度思ってたし、とにかく夜が怖かったんだよ。
まだ小さかった頃は(小学生くらい)お母さんに「ねぇお父さん、今日機嫌わるい?」っていつもいつも聞いてたんだよ。
あのときどうすればお父さんを救えたんだろうっていつもいつも考えてる。
こんなこと言うと腹立つかもしれないけど、お酒を飲んでめちゃくちゃに怒鳴ったりするお父さんは心がとても弱いと思う。
それは自分でも分かってることだと思うけど。
でも一つ言えることとして、心が強い人間なんて誰一人いない。だからお父さんが弱いのは悪くない。
でもそれをお母さんや、子どもたちにぶつけるのは本当に良くない。
どうしてストレスのはけ口を大事な家族にするのかはとてもギモンだった。
ただね、私と弟、妹はお父さんが大事だと思ってる。
お酒を飲まないときは優しかったし、そして私たちを大事だって気持ちは伝わっているから。
でも辛かった。コレは3きょうだいみんな思ってるよ。言わないだけで、みんな子どもの頃はつらかった。
だから嫌いにはなれない。もしお父さんが大嫌いなら、こんな手紙は書かないし、そっと距離を置く。
あんなにひどいことされたのに嫌いにはなれない。
ずっと私はこれをお父さんに伝えてどうしてほしいんだろうって思ってたけど、謝ってほしいんだと思う。
私の子どもの頃に謝ってほしい。
子育ても、会社のことも大変だったことはわかる。
子3人を育てなきゃいけないってプレッシャーが大きかったのも今なら本当に分かる。
お父さんが不安で不安でたまらなかったこと、とても分かるよ。
でもこの苦しさはお父さんにちゃんと謝ってもらわないと消えない。
もしお父さんがこの手紙を読んで本気で謝ってくれたら、もう過去のことは全部許そうと思ってる。
もういいよって。
だからお父さんも逃げずに自分のしたことを謝ってほしい。
ちゃんと謝ってほしい。
そしたらもう私はお父さんを責めたり、過去のことを引きずったりしない。
「大好きなお父さん」を思い出すと思う。
今回、勇気を出して伝えたよ。
お願いだから逃げないでほしい。向き合ってほしい。
私はたまに、自分はお父さんの子だから弱いんじゃないか、子どもに叱ってしまうのもお父さんの子だからなのかって思ってしまう。
そんなのはもう嫌だし、それは違うって思いたい。
言い訳じゃなく、お父さんの本音が聞きたい。
もう本気で生きてほしい。弱い自分から逃げないでほしい。
お父さんの過去の呪縛から解放されたいし、お父さんのことを大好きだって言わせてほしい。
お父さんの子で良かったって心から思いたい。
あの頃の私に謝ってほしい。
お父さんと一緒に逃げるのをやめたくてやめたくてもうずっとずっと心に残ってたから今回伝えさせてもらったよ。
返事待ってるね。2人で会うでも良いし、手紙でもいいよ。
ただし電話はダメ。きちんと言葉か目で伝えてほしいです。
私、待ってるね。
以上です。
父からラインで返信がきてこう書いてあった
手紙が届いたであろうその日に、ラインで返事がきました。
こう書いてありました。
手紙ありがとう、10回拝見しています。
涙が止まらないから、気持ち整理して、また送る
とのこと。
こんなふうに受け取ってもらえると思っていなかったからちょっと驚いたけど、返事を待つことにします。
おわりに
この手紙を書いて、今までずっと心に留まっていた重たいものが、ほんの少しだけほろほろっと解けた気がします。
まだ父の返事もまだだし、今後どういう展開になるかはまだ分からないけど、言えたってことがかなりの進歩です。
父からの返事がきたら、また書いていきたいと思います。
少し重たい話ながらも、最後まで読んでくださってありがとうございました。