こんにちは!ちさ (@chissa122) です。
最近、「私ってつくづく語彙力が無いな…」と思ったことがありました。
先日、子どもとテレビ(日テレのオモウマい店)を見ていたとき。
子「ねーママあれ見てー!」(大盛りの海鮮丼が画面いっぱいに映っている)
私「やーばーーっ!!なにこの量やばッ!!」
子「ね!この量すごくない!?やばすぎ!!」
別の日でも
子「ママー聞いてよ、今日、隣の席の○○くんが変なことしてねー……」
私「えー-やばー-!それ大変じゃない!?」
子「ね!やばいっしょ!?」
…てなわけですよ。
もう語彙力なさすぎ!!
ほとんど「やばい」しか言ってなくて、他にも自分の発言単語を思い出してみたら、
「すごっ」
「ひどっ」
「それはないわ」
しか言ってないんですよ…
子どもの語彙力は、親との会話からの影響が大きいってよく聞きますよね。
子どもと自分のために!このたび語彙力を高める勉強をすることにしました。
そこで図書館で見つけたのが
「大人になって困らない語彙力の鍛えかた」
という本。
とても興味深く、学べる部分が非常に多かったので、今回まとめることにしました。
語彙力を高める?強める?語彙力が良い?使い方をまとめてみた
そもそも「語彙力」という言葉を使うときに、どう使えば良いの?って悩みませんでしたか?
せっかく勉強しているので、ざっくりとまとめてみました。
以下出典ですが、「語彙力が良い」という使い方はあまりしないようですね。
- 語彙力がある / 語彙力がない
- 語彙力が高い / 語彙力が低い
- 語彙力が豊富だ / 語彙力が貧弱だ
- 語彙力に富む / 語彙力が乏しい
- 語彙力が豊か / 語彙力が貧しい
- 語彙力の向上 / 語彙力の低下
- 語彙力アップ / 語彙力ダウン
- 語彙力を鍛える、語彙力を伸ばす、語彙力を養う、語彙力を育む
- 日本語の語彙力、食レポに必要な語彙力
出典:weblio辞書
語彙力がある、語彙力を上げる、語彙力を高める
という使い方が正解のようですね。
語彙は「連想」によって結びついている
語彙を増やす前に、わたしたちの頭の中ではどのように語彙を扱っているかを知る必要があります。
例えばですが、
「キノコをあらわす語を知っているだけ挙げなさい」
といわれたときに、「ア」行から順にたどって思い出すことはあまりないですよね。
まつたけ、しいたけ、しめじ(たけ)…..
というように、はじめにパッと思い出した単語から、つぎつぎと連想してキノコ類が浮かんできませんか?
まつたけの「たけ」という言葉に関連して、
しいたけ、しめじたけ
というつながりで出てきたということも考えられますよね。
そんな感じで、自分の脳の中の辞書(この本では心的辞書といってます)に、五十音順で収まっているのではなく、
「何らかの観点から集めた語の集合」つまり「グループ」として収められているようです。
語彙は暗記で増やすものではない!
語彙力を上げるには、いろんな言葉を知る必要がありそうですよね。
「語彙を増やすには、とにかく丸暗記すればいいのか?」
と単純な私は思いました。
ですが、それは間違いのようです。
そもそも丸暗記したとしても、「使い方」を知らないと意味がないんですよね。
言葉と言葉が結びつかず、
「結局どう使ったら良いかわからない…」
というように、せっかくの努力が無駄になるようです。
先ほど、脳の中の辞書は「グループ」で収めるとありましたが、
この言葉をつかうときには、セットでこの単語をつかう!というように、
関連ワードといっしょに覚えないと意味がないようですね。
語彙を高める&増やす「類義語」「対義語」「文章語」
関連ワードを増やすにはどうしたらいいか?
そのためには「類義語」「対義語」「文章語」に注目していくのが良いそうです。
類義語で語彙力を高める方法
たとえばですが、
例:
友達→メール今見たよー
取引先→ただいまメールの内容を拝読しました
というように、
「今=ただいま」
「見る=拝読」
は類義語ですよね。
- この単語は、他にはどんな言い方があるか
- 普段使っている言葉は、かしこまったときにどんな言葉があるか
ということを調べてみると、語彙力を増やすきっかけになりそうです。
対義語で語彙力を高める方法
対義語は
「圧勝・惨敗」
「感動・落胆」
など、反対の言葉をいっしょに覚えることで、語彙を増やす方法です。
「スムーズ(なめらか)・ラフ(粗い)」というように、外来語もいっしょに学ぶと良さそうです。
文章語で語彙力を高める方法
文章語というのは、字のごとく文章で出てくる語のことですが、
今ご紹介している本、「大人になって困らない語彙力の鍛えかた」の内容から例をだしてみますね。
「解決の糸口として思いついたのが、天ぷらの消費拡大だ」
「解決の端緒として思いついたのが、天ぷらの消費拡大だ」
大人になって困らない語彙力の鍛えかたから引用
私もライターとして記事を執筆する際、文章にする言葉は、普段話す言葉ではなく「文章語」を書いています。
上記の「端緒」(たんしょ)という言葉は、
物事が始まる、または解決するいとぐち、
手がかり
という意味ですが、ちょっと重たい印象を持ちませんか?
読み進む際に、日本語として適切かということも大事ではありますが、
「読みやすいか」
「理解しやすいか」
ということにも注目して語彙を増やしていくと良さそうです。
話す語彙を強めるには「聞く」、書く語彙を増やすためには「読む」
「書く/読む」はかきことば、「話す/聞く」ははなしことばの運用です。
つまり、文章をうまく書けるようになるには読むことが大事で、
しゃべりをうまくしたいなら、聞くことが大事です。
それについて「なるほど!」と思ったことがありました。
我が家のことを例にすると…
最近息子はM-1の錦鯉のネタにドはまりしています。
なんと、数回見ただけでネタを完コピしていたんですよね。
そしてそのネタの単語や言い回しを、なにげない会話の途中にスッと入れてきたりするんですよ。
会話の語彙を増やすのって、こういうことなんだなって腑に落ちた瞬間です。
聞いてマネして覚える。
たまには一つ一つの言葉を意識して聞いてみると、思わぬ発見があるかもしれないですね。
以前、写経(しゃきょう)をして文章力が上がったハナシ
書きことばの語彙を増やすためには「読む」ことが大事ということで、以前私が体験したことをお話しますね。
ライターとして仕事をはじめたばかりの私は、語彙力もなく、文章力もなく、試行錯誤しながら記事を書いていました。
普段話すことばや、読書をしたことで得た語彙を使う…という程度でした。
当時はかなりイマイチな文章しか書けなかったと思います。
そんなとき、ライター仲間から得た情報で「写経」(しゃきょう)がかなりいいぞと。
写経とはそもそも、「お経を書き写すこと」です。
ですがライター業界でいう「写経」は、この人の文章良いな…と思ったら、それをそのまま書き写すことなんですよね。
なんと、それで文章力が上がるとな?ほんとうかいな?と思ってやってみたら、これが驚きでした。
普段、自分が使いもしない文章というか、単語や言葉の言い回しがスッと出てきてスラスラ書けるんですよ。
読んで、さらに書くことで、「自分の言葉」として脳の中に蓄積されていくようなんです。
しかも写経の良いところって、新しく覚えた単語を「単品」で覚えるだけでなくて、「使い方」もそのまま覚えられるんですよね!
こんな素晴らしい学習方法があるなんて驚きです!
語彙力を高めることは、おおげさに言うと、人生を豊かにしてくれる
私はこう思います。
語彙力を高めることって、人生を豊かにしてくれるなって。
語彙力が豊かな人って、世界をきめ細かにとらえているなと思うんですよね。
人との会話で共感したり、驚いたり、美しい景色を見て感激したり、そんな感情がグッと動くときって、
「やばい」「すごい」って言葉だとなんとなくもの足りない!
絶景だ…
驚愕だ…
って言葉を使うと、大きく感情が揺さぶられた感じがありますよね。
子どもになにか注意するときに、
「コレはダメ!」と、「必ずしも良いとはいえないな」
だと、相手に伝わる印象もちがいますよね。
語彙力を高めるって、いろんな表現ができる!
人間にはことばとの関わりが必然です。
いろんな表現方法があるって、人生が豊かになることとつながるなって思うんですよね。
てことで、今回は
「大人になって困らない語彙力の鍛え方」
という本を読んでみましたが、とても勉強・参考になりました。
気になった方はぜひぜひ読んでみてくださいね。
ちなみにこの本もとってもおすすめです↓↓
さいごに
「やばい!」「すごっ!」「いみわからん」…
こんな言葉ばかり出てしまいますが、この言葉自体が悪いとは私は思いません。
言葉って相手がいて、その場のノリだったり、会話のスピード感が大事だったりするじゃないですか。
語彙力を意識して会話をするのは大事には大事だけど、子どもとの会話は臆せずにどんどんしていきたいなと思います。
それが、「すごっ」「やば!」だらけだとしても、子どもとの会話は大切にしていきたい。
てことで、今回は語彙についてまとめてみました^^
参考になれたら幸いです!