こんにちは。ちさ (@chissa122) です。
以前、
という記事を書きました。
自己肯定感を育てることができれば、子どもは自分のことを大切にし、幸せになってくれるんではないかと思っています。
そもそもね「自己肯定感」ってどう育てていけばいいのか。
たくさんほめることが大事なのか。
ほめるにしてもどれくらいほめたらいいのか。
うーん、よく分からないですよね。
こういう文面よく見ません?
「子どもをたくさんたくさんほめてあげてください。そうすれば子どもは親の愛情を感じることができます」
「子どもをほめすぎてはいけません。子どもはほめられることに慣れてしまうと、ほめることでしか行動しなくなります」
どっち!??
そんなふうに迷ってたら、VERYという雑誌で勉強になったページを見つけました。
今回はそれをまとめてみたいと思います。
自己肯定感を高めるために子どもをほめることは良くない?
心理学士の榎本博明さんの文章にはこう載っていました。
もともとは、「ほめて育てる」というのはアメリカの子育てをマネしたものなんだそう。
赤ちゃんの頃から別室で寝かして「自立的な強い人間に育てる」というのが主流なんだとか。
「誰がボスか」がはっきりしていて、親の言いつけや教師の言うことに従うことがアメリカでは当たり前なんだそう。
それに対して、厳しさよりも優しさのほうが勝る日本の社会。
「ほめて育てる」という意味が、日本では大きく違ってくるんですね。
つまり日本で「褒めて育てる」という育児をすると、子どもは甘やかされた子に育つということらしいです。
ときには親が壁になることが大事!
私は一時期、子どもに叱ることはいけないことだと思っていました。
「叱らない育児」とか「叱らないでお子さんに向き合ってあげましょう」とかいろんな言葉を聞いて、
叱る=子どもにとってよくないこと
だと思っていました。
「叱ることは子どもがのびのび育たない」
「つい怒っちゃうことは親の感情を押し付けること」
というように、「叱る」ということに敏感になっていたことがありました。
「いいお母さん」=「叱らないお母さん」
という理想がずーっと頭にあって、私はいつまでも「いいお母さんになれない」という葛藤を抱いていました。
でもそれは違うみたい。
叱られる体験を重ねることで、子どもたちは社会から受け入れられるような態度や行動を身につけていくそうです。
ほめられてばかりで叱られ慣れていないと、社会に出てから苦労するとのこと。
叱られることですぐに心が折れてしまったり、ストレスの耐性が弱くなるんだとか。
私ね「アドラー心理学」関連の本を読んだとき、子どもを叱ることもほめることもしちゃいけないって書いてあって、ずっとずーっと自分の子供にどうしたらいいか考えてたんですよ。
いやいやじゃああたしどうしたらいいねんって。
子どもにどうやって社会のこと教えてあげたらいいんだろうかって。
でもねあるとき気付いたんです。
叱らないで育てたとしても、この世界でこれから生きてくとしたらそれは逆に辛くなるんじゃないか?と。
叱ってばかりいる自分のことを正当化したいわけじゃないんだけどね。
これから学校に行き、就職していく中で先生や上司で「怒る人」「叱る人」なんてごまんといるじゃないですか。
それで叱られ慣れてないと、
「なんで自分はこんなに怒られるんだろう」
「私ってダメなのかな」
って思ってしまうんじゃないかと。
私は理不尽なことを言ったりガミガミ怒ることも多々あるけど、
「一切叱らない」
って努力はする必要がないかなって思うようになりました。
あ、でもガミガミ怒らないように気をつけてはいきたいです(笑)
話それました、つまり叱ることは全部が全部悪いわけではないということ。
ときには親が「壁」になることも大事なんだと思います。
自己肯定感を高める正しい子どもの褒め方
面白い実験がありました。記事の内容拝借いたします。
パズルのテストをやって「頭がいい」とほめられた子どもは、次の課題は67%が簡単なほうを選びました。
一方、「一生懸命頑張った」とほめられた子どもは簡単な課題を選んだのは8%で92%が難しい課題を選びました。
ここから分かったことは「頭の良さ=能力」をほめると、ほめられる立場を失いたくないと思い、確実に成功しそうな簡単な問題を選び、チャレンジせずに守りに入るそうです。
それに対し、「頑張り=努力」をほめると努力する人だという自己イメージが強化され、もっと努力をしたいとチャレンジしがいのある難しい課題を選ぶのです。
2018年VERY2月号236ページから引用
これね、同じようなことがあったんですよ!
我が家に、
「アンパンマンパズル65ピース」と
「プリキュアパズル80ピース」とあって、
長女がアンパンマンの65ピースのパズルができたときにすごいじゃん!!てほめたんですよね。
これで長女はもっともっとほめてもらいたくて、次はプリキュアパズル80ピースじゃなくて、やはり簡単なほうであるもう一つのアンパンマンパズル65ピースを選んだんですよ!
だから…ただ単にほめることは良くないんですね。
きっと
「よく頑張ったね!」
「これ難しいのによくできたね!」
「次もっと難しいのできるんじゃん??」
と声掛けするのが良かったのかもしれません。
ほめるのって、
「すごいじゃん!」
「えらいじゃん!」
て定型文で褒めるのがラクだから単調になりがち。
だけど、きちんと「頑張った過程」や「努力」をほめないといけないんですね。
自己肯定感を高めるために忘れてはいけないこと
もーここ!ここ大事!!
またまた記事の一部を拝借いたします。
誰でも時には感情的に叱ってしまうことはあります。
でもきちんと気持ちが子どもに向いていれば、感情的になったとしても子どもは自分の価値を感じるし、気持ちが自分に向いているのを感じることが自己肯定感の土台になるのです。
2018年VERY2月号237ページから引用
もちろんこの言葉に甘えて感情的に叱りまくることはしちゃいけないんだけどね(笑)。
「気持ちが子どもに向いている」ってここが大事じゃないですか。
私の旦那はめちゃくちゃ子どもを叱ったあと、必ず子を抱っこして
「怒ったのはこうしてもらいたかったからだからね」
って優しく言います。
「子どもに気持ちが向いている」って多分ですけど、こういうことなのかもしれません。
子どもに気持ちが向いていれば、怒ってしまったとしても
「自分は大切にされている」
「自分には価値がある」
と思えて、自己肯定感が高まるのかもしれないなと思ってます。
自己肯定感は子どもが自分自身で作るもの
ほめすぎず、正しいほめ方をすれば、子どもは自分自身で自己肯定感を養うことができるそうです。
ほめられなくても頑張れるようになるし、逆境に強い子どもになるんだとか。
生きているとなかなか思い通りにいかないことってありますよね。
「自分なりに一生懸命頑張ったのに思ったより結果が出なかった」
「挫折をくりかえしてしまう」
などなど。
自分の子どもが壁を乗り越える苦労を、親の目線でみるのはきっと辛いと思います。
人生につきものである「葛藤」や「苦労」も正しいほめ方をすれば、そこから立ち直る力が身に付き、心はへこたれずくじけずに頑張れるのだそうです。
以前 子供の「怖がり」「臆病」には小さな成功体験を積み上げよう!という記事を書きました。
ただほめるより、子ども自身が自分で苦労を経験して乗り越えていったほうが自信につながる。
自己肯定感を養う土台にもなると思います。
まとめ
この記事の内容をポイントとしてまとめると、
- ときには親が叱ることで親が壁になることも大事
- 子どもをほめるには「頑張った過程」や「努力」をほめる
- 「子どもに気持ちが向いている」ことを忘れない
でした。
先日長女が、友達とうまくコミュニケーションを取れなくてやきもきしてる姿を見ました。
心がグググっと押しつぶされた気持ちになりましたね。
それをこれからもっともっと経験していくんですよね…。
私そのときに、きちんと子どもの心に寄り添ってあげられるかな。
余分なこと言わないようにできるかな…。